偏食対策コラム第3回 「小さく切って混ぜる」は有効? 見た目が原因の偏食


気になる子の偏食対策

「子どもが苦手としている食べ物を食べられるようにと思い、小さく切って料理に入れてみました。
しっかりと混ぜて調理したのですが、子どもに気付かれてしまい、スプーンで全部端によけられてしまいました……」

このような体験談はよく聞かれます。

偏食の対策として、「小さく切って混ぜる」という方法は真っ先に思いつくものの一つですが、残念ながら、失敗に終わることもあるようです。

では、この「小さく切って混ぜる」という方法は、子どもの偏食に対して効果が無いのでしょうか?

見た目や食感が偏食の原因となっている場合「小さく切って混ぜる」は有効な方法

苦手な食べ物を食べやすくするために、小さく切って料理に混ぜるのは有効な方法です。

偏食傾向をもつ子どもの中には、見た目が原因で偏食に陥っている子がいます。

このような場合、苦手な食べ物でも小さくして混ぜてしまえば見た目がわかりませんから、知らず知らずのうちに食べることができ、味や香りに慣れていきます。

しかし、子どもの中には苦手な食べ物を目ざとく発見し、取り除いてしまう子もいます。

そんな時は、苦手な食べ物をすりつぶしたり、ミキサーにかけたりして混ぜるようにします。

ペースト状にすることによって見た目だけでなく食感も変わるので、特定の食感(舌触り)が偏食の原因となっているときも有効です。

しかし、偏食の原因が「味・におい」のときは、逆効果に……

ただし、味やにおいが偏食の原因である場合、この方法は控えた方がよいでしょう。
見えないようにしてまで食べさせても、結局味・においで気付かれてしまいます。それだけでなく、以降の食事の際、「この料理にも嫌いな食材が入っているかも?」と疑い、他の料理にも手をつけないようになってしまいます。

 

 

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