基本的な生活習慣について


家族が良い生活習慣を示してあげましょう。

親の行動が、子どもの生活習慣のモデルとなる

トイレトレーニング「子どもが身の回りのことができるようになるには?」、「家庭で基本的な生活習慣を身に付けさせるのは難しい?」といった相談がよくあります。

子どもはまねするのが上手です。

家庭では家庭の、幼稚園や保育園では、先生や友達がしていることをまねているうちに、生活習慣が自然と身についてきます。

だからこそ、家族がよいモデルを示してあげる必要があります。

ここでは、具体的な方法を紹介します。

食事の時につい口うるさくなってしまう

食事のしつけには、箸や茶碗の持ち方や食べ方などの様々な要素があります。

親からすれば、子どもの食事中の言動が気になるでしょう。

その際に、言葉だけで、子どもを変えようとすると、どうしても口うるさくなってしまいます。

例えば、「いただきます」や「こちそうさま」は、食事の時に家族が挨拶する姿を見ているうちに、子どもも言うようになってきます。

反対に「いただきます」を言わない家庭で育っている子どもは、当然幼稚園などでも促さないと言うようにはなりません。

うちの子はすぐにくじけしゃう。これって直らないの?

好きな遊びをしていて、うまくできないと癇癪を起して、「もうやめた!」と遊びを放り出す子どもがいます。

これは叱ったところで改善されません。

例えば、家庭の中で、お父さんやお母さんが積み木で何かを作り、途中で崩れてしまっても、最初からやり直す。

何度か挑戦して、うまくできた時には、おもいきり喜ぶ。

そのような親の姿を見て、子どもは失敗した時の「適切な行動」を身に付けます。

親が失敗した時に、それをやめてしまったり、失敗を他人のせいにする場面を見て育った子どもは、幼稚園や保育園でも同じような行動をします。

スモールステップで身に付けていこう

どんな子どもでも最初からいきなり、最終目標とする行動はできません。

スモールステップで少しずつできるようにしていくのがコツです。

「近所の人に挨拶をする」を目標にしたら、まずは家族、次に隣のおばさん・・・とだんだんに広げていきます。

小さな目標ができたら、大げさにほめてあげましょう。

せっかくお店の人にあいさつができたのに、ほめられるどころが、「声が小さい」などと親に叱られたら、「次はがんばるぞ」と子どもが思うはずがありません。

まずは、小さくてもいいから具体的な目標を立ててあげて、できたらしっかりほめる。

これが、子どもの自信を育てる最も効果的な方法です。

家庭と幼稚園、保育園で協力しましょう

子どもにとって、園は家庭でできるようになったことを発表する場所でもあります。

先生にも、子どもが今、どんなことに家庭でチャレンジしているかを伝えましょう。

先生にもほめられたら、子どもはさらにやる気がでます。