子どもの「心」を育てるプレゼント


「心を育てるプレゼント」

041364子どもにとってプレゼントをもらうという経験は、

①物を大切にする心

②我慢する力

③耐える力

という大切な「心の発達のチャンス」です。

周囲の大人のプレゼントの考え方や与え方によって、子どもの性格形成は大きな影響を受けるのです。

「うちの子は我慢ができなくてすぐに買ってもらおうとする」「すぐにおもちゃに飽きて大切にしなくなる」という様子が子どもに見られたら、日頃のプレゼントを見直す機会かもしれません。

例えば、周囲の大人たちが「かわいい」「喜ぶ顔が見たい」「子どもと仲良くなりたい」という気持ちから、こぞってプレゼントを子どもに渡したとします。

子どもは、「ほしい物があったら、誰かにねだると手に入る」ことを学習してしまいます。

そして、物を手に入れることばかりに執着するようになり、買ってもらえる喜びを感じなくなり、物を大切にする心も身につきません。

「最近の子どもには6つのポケット(財布)がある」と言われることがあります。

6つのポケットとは、両親、それぞれの祖父母の6人が子どもにプレゼントを渡すことを表しています。

そこに、両親の兄弟であるおじさん、おばさん、またその知り合いも加わったら、ポケットはますます増えるのです。

そこで、お父さんやお母さん、周囲の大人の人たちに考えてほしい、子どもへのプレゼントのルールがあります。

 「プレゼントのルール」

①その場では買わない

②その後時間をかけて「本当にほしい物かどうか」を子どもに考えさせる

③子どもの考えがまとまったら、「クリスマス(誕生日やパパの給料日でもOK)に1つだけプレゼントしてもらおうね」と提案する

 おじいちゃん、おばあちゃんにも、子どもの成長のために「待つという経験が大切」「子どもがほしいと言ったときに好きなだけあげては子どもにとってよくない」ということをよく伝えて、できたら、事前に話し合ってルールを確認しておくことも大切です。

待っている間にほしい物が変わることがあるかもしれません。それもいいでしょう。

子どもは、自分にとってうれしいことであれば、待つことができます。

子どもにとって、「約束」はわくわくする期待感を経験するときでもあります。

「待つこと、そして待てた後の達成感」を経験すると、我慢することができるようになり耐える力が身についていきます。

クリスマスやお正月は、とても良い成長のチャンスのときです。