偏食コラム第60回
偏食への具体的な対応策
▽食材の食感、香り、音が嫌
感覚の異常による偏食には、口に入れて食材を噛んだ時の、硬さ、大きさ、香り、音に原因するものもあります。
調理方法によって食材の食感や香りの引き立ち方も違ってきますから、ある料理では食べれた食材も、別の料理では食べられない、嫌だということが起こります。
その際は、以前食べた時の固さを参考に調理方法を変えてみる、水分量を増やして調理して柔らかくする、飲み込みやすい大きさに切るなどの対応をしてみてください。
それでも食べない時は無理をせず、ある程度の期間をおいて再挑戦してみるとあっさりと食べられるようになることがあります。
○事例1、葉っぱの部分は大丈夫、でも茎の部分は…
Aくんはサラダに入っている水菜が大好き。
でも、いつも葉っぱの部分だけおいしそうに食べて、茎の部分には口にしません。
理由を聞いてみると「茎の部分は喉に引っかかるような気がして痛い」とのこと…。
対応1、茎の部分だけ別の調理をしましょう
Aくんが言うように茎の部分は少し硬いので痛く感じるのかもしれません。
大人からすればそんなことはないと思うかもしれませんが、子どもからすれば話は別なんですよね。
特に生野菜であればなおさら喉に引っかかる気がするのでしょう。
そんな時は茎の部分を細かく切ってあげる、刻んであげるなどの調理をするのが良いですよ。
水菜などの葉と茎の区別がはっきりある野菜に限らず、アスパラガスやタマネギなどの歯ごたえがある野菜も同じように調理をすると食べやすくなります。