偏食対策コラム第11回 偏食と外食(2)「外食した時のザワザワが苦手」


気になる子の偏食対策

前回は、偏食ゆえに外食が難しい子どもの例を取り上げました。今回も引き続き、発達障害の子どもが外食をするためにできる工夫について取り上げます。

レストランに行くと、すぐに帰りたがる子ども

「子どもを連れて外食に行くと、レストランで食事が進まないうちに、嫌がって帰りたがります。

このような子どもの場合は、外食自体しないほうがよいのでしょうか?まったく外食をしないというのも、出かける機会が減る気がして、残念な気持ちになってしまいます。

たまには家族で外食して楽しく過ごせればと思うのですが、何かできることはないのでしょうか?」

子どもが外食を嫌がる原因は、レストランの「ザワザワ」感?!

子どもが外食を嫌がる原因として、外食先の環境が苦手なものである可能性があります。

レストランに行くって注意深く耳を傾けてみると、さまざまな物音が聞こえてきます。たくさんのお客さんの声や物を食べる音、そばを通る接客係の人たちの気配や靴音、受付から聞こえる電話の呼び出し音、厨房からの調理音など……。

普段、他の人が気にも留めないような音や動きなどの「ザワザワ」を、その子は敏感に感じ取って不快に感じているのかもしれません。

外食先を選ぶなら、静かで落ちつけるお店を

そのような場合、子どもを食事に集中させて家族みんなで食事を愉しむためには、静かで落ち着けるお店に連れていくことが大切です。

あまり混雑していないお店、混雑しない時間帯を選んでお店を探し、席が広く静かな場所に座ることができそうなお店を選んで、食事に集中できない要因となっている物音や人の動きから遠ざけるのが良いでしょう。

例えば、誰かが食事中に近くを行き来するのを子どもが気にしているようであれば、個室を予約しておくと、人の出入りが少なく、食事以外のものに気が散りにくくなります。

厨房で食材が焼ける音や包丁がトントンと鳴っている音が気になっているようであれば、厨房から最も遠い席を選ばせてもらいましょう。

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