なかなか園に慣れないときには
この春から、お子さんが幼稚園や保育園に入園されたご家庭も多いことと思います。
お子さんはもう園に慣れた様子でしょうか?
なかには、「うちの子、いまだに泣いてばかりで……」「泣いて親から離れないのは園が合わないから?」などと、お困りの方もいるでしょう。
子どもが泣くのは愛情を受けて育った証拠
お子さんが泣いてばかりだと、親は「自分の育て方のせいではないか」と自分を責めたり、お子さんを叱ってしまったりして、ますます暗い気持ちになりがちです。でも、心配はいりません。
なぜなら、お子さんが登園時に泣くのは、園が嫌なわけではなく、ママやパパと離れるのが嫌だからなんです。
その証拠に、おうちの方の姿が見えなくなると、けろっと泣き止む子が少なくありません。どんな子でも、時間が少し経てば新しい環境に適応していきます。
今は「うちの子が泣くのは愛情を受けて育った証拠」と心得て、ぐずぐずしても心配な顔を見せず、ママとパパが応援していることを伝えて、愛情を実感させてあげてください。
帰宅後のわがままも愛情で受け止めて
一方で、帰宅後のわがままがひどくなったと感じている方もいるでしょう。
実は、それもよくあることです。
新しい環境、新しい先生、新しい友だち……初めての経験や出会いが重なるこの時期は、子どもにとっては緊張の連続です。
そのため、家に帰ると、ほっとして甘えてしまう、というわけなのです。
ですから、おうちの方は「この子は園で頑張っているんだな」と理解し、ちょっとくらいのわがままは大目に見てあげてください。
そして、お子さんが園から帰ってきたら、ぎゅっと抱きしめて、安心させてあげることも忘れないでくださいね。
園への信頼が園や先生も育てる
お子さんのことを心配するあまり、「園はちゃんと面倒を見てくれているのかな?」「先生が若いから不安だ」などと、園や保育者への不満を漏らす方がいます。
でも、それはあまり良いこととは言えません。
親が園や保育者のあら探しをすると、保育者は萎縮して活動を制限するようになります。
結果としてお子さんの園生活に悪影響を与えてしまいます。
多くのパパやママは「この園は我が子に合っている」と判断して選んだはずです。
大切なのは、園を信頼すること、そして思いを伝えること。この2つを頭において園と接すれば、保育者は信頼に応えようと、全力で子どもたちを支えてくれるはずです。
今回のポイント
・登園時に泣くのはおうちの方の愛情を受けて育った証拠
・帰宅後のわがままは少しくらい大目に見る
・帰宅後は抱きしめて愛情を感じさせてあげる