偏食対策コラム第7回 「三角形のおにぎりはおにぎりじゃない」?形へのこだわりによる偏食(1)
これまでの偏食対策コラムでも触れましたが、子どもの偏食の原因は食べ物の味や舌触りなどだけによるものではありません。形へのこだわりも、子どもが食事に手を伸ばさない原因の一つかもしれません。
「三角形のおにぎりをおにぎりじゃない」
「うちの娘は、おにぎりが大好き。毎朝おにぎりをよく食べます。でも、食べるのは決まって俵型です。三角形のおにぎりを作ると、娘は『これはおにぎりじゃない』って言うんです。」
「〇〇はこの形」と固定したイメージを持つ子がいる
上の例の子のように、子どもの中には「おにぎりは俵型」とか「おにぎりは三角」というように自分なりのルールやイメージを持っている子どもがいます。
特に発達障害(ADHDやアスペルガー障害)の傾向のある子どもは、一度「おにぎりはこの形」という思い込みに入りこむと、別の形をとったときに同じおにぎりだと理解しないこともあります。
「おにぎりにもいろんな形があるんだよ」と教えたいときには、親子でおにぎりを一緒に握ってみてはいかがでしょうか。おにぎりができていく過程を一緒に見ることができれば、「おにぎりはこの形」と思い込んでいる子も「形が違うだけで、同じおにぎりだ」とわかるようになります。
→偏食対策コラム第7回 「食パン以外はパンじゃない」?形へのこだわりによる偏食(2)
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