偏食コラム第74回
偏食への具体的な対応策
□筋力が足りていない
▽食事に力を使うのがおっくうになる
発達障害(ADHD、アスペルガー障害等)の傾向のある子どもの偏食には「筋力が弱い」ことが原因になることがあります。
筋力が弱いために、食器を持つことが難しかったり、席について長時間姿勢を維持できなかったりすることがあります。
子どもの頭の中で「食事は疲れるもの、力を使うこと」だと思われてしまっては、食事が苦痛になるばかりです。
そのために、子どもが扱いやすい食器を使うこと、食べやすいように調理することなどが必要になります。
○事例1、食器が持ちづらい、使いづらい
Aくんはお箸を使って食事をすることが苦手。
思うようにつかむことができず、しまいには箸を投げてしまいました…。
対応策1、使いやすいお箸、フォークなどに変えましょう
Aくんにお箸だけの食事はまだ難しかったのかもしれません。
練習をすること自体は良いことなのですが、使いにくい箸をずっと使わせて食事を訓練の場にするのは避けた方が良いです。
持ちやすい箸に変えてあげるか、フォークやスプーンを併用させてください。
また食材を掴みやすい大きさや形に切ることにも気を配ってください。