偏食コラム第71回


偏食への具体的な対応策

□食べる機会がなかった

▽出しても食べないなら意味がない?

偏食のある子どもに苦手な食べ物を出しても、「食べないなら意味がないのでは…?」と考える保護者は多いと思います。

しかし、偏食は少しずつでも挑戦していかないと良くなりません。

そしてその挑戦の機会を設けないというのでは、偏食改善のスタートラインに立つこともできません。

なかなか食べなくても調理方法を変えてみたり、子どもの成長に伴って思わぬタイミングで食べられるようになることもあります。

偏食の改善には、まず周囲の大人が諦めないことが大切なのです。

 

事例1、偏食のための特別メニューを用意する保護者

保育園に通うAちゃん。給食の時間は、いつもお母さんが用意してくれたお弁当を食べるので、保育園の給食は食べません。

Aちゃんのお弁当にはAちゃんが大好きなメニューばかりが入っています…。

 

対応策1、苦手な食べ物に挑戦する機会を減らしているかもしれません

お母さんは、Aちゃんは園の給食が食べられないと思い込んでいるのかもしれません。

確かにその気持ちはわからないでもないのですが、そのことによって苦手な食べ物に挑戦する機会を減らしているかもしれません。

保育園の給食は、家で出される食事のメニューとは違います。

当然、そのメニューに含まれる食べ物も様々で、子どもにとっては食べられる食べ物と、食べられない食べ物とが出てきます。

食べられないものがあるからといって、食べられるものばかりの弁当を持たせると、新しい食べ物を食べる機会を減らすことになります。

偏食を改善する対応は家だけでなく、園でも行う必要があります。その大切な機会を逃さないようにしてあげてください。