偏食コラム第67回
コラム:自分のルールを周りにも押し付けてしまう子どもにはどう接する?
自分なりの強いルールを持つ子どもの中には、そのルールを周りの子どもや保護者にも押し付けようとすることがあります。
例をあげるならば、食べる場所や食べる時に使う食器、順番などです。
食事を取り巻く様々な環境を自分のルールに合わせようとし、それが叶えられない、周囲も合わせてくれないと機嫌を悪くしたり、最初からやり直すように強制したりするのです。
そんな時は子どもに「それはできないことなんだよ」とはっきりと伝えるようにします。
始めのうちは、そのことに対して怒ったり、泣いたり、暴れたりすることもあるかもしれません。
しかし、それでも「できないことはできないことなんだよ」と伝え続けることをやめないでください。
強く怒る必要はありませんが、必ず一貫した態度を貫いてください。
また、このようなルールを園の他の子どもに押し付けることにより、トラブルが起きることがあります。
デザートは最後に食べるものというルールを固く守っている発達障害(ADHDやアスペルガー障害等)の傾向のある子どもに「○○くん、デザートのプリンは最後に食べるんだよ」と他の子どもが言われ、口げんかになるといった具合に、です。
発達障害の傾向のある子どもは、周囲が自分のルールに沿っていないことを不快に思うのです。
それを周りに押し付けると、特に小さな子であればあるほどトラブルは起きやすくなります。