偏食コラム第65回
偏食への具体的な対応策
▽自分なりのルールが食事を左右する
食事をする際の器を置く場所、食べる順番、食べ方など、自分なりのルールを持っている子どもがいます。
そしてそれらのルールがそろわない、周りによって邪魔をされると食事ができなくなってしまうのです。
そんな時は周囲の大人がその子どもなりのルールを理解してあげるようにし、日常生活や周りの人、園の他の子どもに迷惑をかけない場合には、そのルールに沿うようにしましょう。
周りに迷惑をかけるようなルールの場合には、徐々に修正するようにさせます。
○事例1、一番乗りじゃないと気がすまない
Aくんは給食を一番に食べ始めることにこだわりがあるようです。
食べ物が机に並び始めると、自分で「いただきます」の挨拶をして食べ始めてしまいます…。
そしてまわりの子どもたちに「今日も一番に食べ始めた」と自慢します。
対応策1、ルールを少し変えていき、改善されたらほめます
Aくんの行動は、食事のルール以前に、食事のマナーに反しています。
こういった場合にはその行動が間違いであること、食事はみんなで挨拶をしてから食べるものだということを教え、行動を修正していく必要があります。
お家でも、園でも、みんながそろってから一緒に「いただきます」と言って食べることがルールであることを根気よく伝え、ルールを守れている子どもをほめます。
発達障害(ADHDやアスペルガー障害等)の傾向のある子どもは、ほめられることが好きなので、自分もルールを守ってほめられたいと思います。
早く食べ始めてもほめられないけれど、ルールを守ればほめられることを繰り返し伝えていきます。