偏食コラム第54回
偏食への具体的な対応策
▽熱い、冷たいに敏感に反応してしまう
発達障害(ADHD、アスペルガー障害等)の傾向のある子どもは、感覚異常を生じていることもあり、熱い食べ物、冷たい食べ物を口に入れると、熱過ぎる、冷た過ぎるを通り越して、「痛い」と感じることがあります。
食べ物を口に入れた時に痛いと感じることは、子どもにとってはとても怖いことであり、偏食を悪化させる原因にもなります。
食事を出す前にはその温度に細心の注意を払うようにし、「鍋料理はアツアツだからおいしい」、「デザートのプリンは冷え冷えの方がおいしい」といった固定観念を、お子さんに押しつけないよう注意してください。
○事例1、冷やご飯を食べるのが苦手
Aくんはお弁当に入れられた冷たいご飯を食べるのが苦手。
園でもご飯を残しがちのようです。
家で炊飯器から出されるホカホカのご飯は好きなようで、よく食べるのですが…。
対応策1、ご飯を温め直してあげましょう
Aくんは冷やご飯を食べることをかなり不快に感じているのです。
冷やご飯は冷たいだけでなく、ご飯粒同士がくっついて硬くなり、かなり食べづらくなります。
感覚異常のある子どもにとっては、それらの不快感がより強く表れているんですね。
ですので、ご飯を出す際は電子レンジで温め直してください。
お弁当に入れる際にも、電子レンジで使えるような別容器に入れて持って行かせ、園の先生に温めてもらうようにお願いしておくのが良いです。