偏食コラム第29回
コラム:子どもに好まれる食べ物、嫌われる食べ物は何?
発達障害(ADHDやアスペルガー障害)の傾向のある子どもを担当する保育者(園の先生等)に、子ども達が好む食べ物と嫌う食べ物について調査したデータがあります。
そこで挙げられた子どもに好まれる食べ物の一番人気は「白米」でした。
ただ、この白米もふりかけがかかっていたりすると、食べられなくなることがあるようです。
また子どもに限らず、多くの大人も大好きな「から揚げ」も人気の食べ物です。
逆に子どもが嫌う食べ物は「野菜を使った料理」に多くみられます。
感覚に異常がある子どもは、野菜特有のシャキシャキとした食感や、独特のにおい、色に敏感に反応します。
そのことが不快に思えて、嫌いになるのです。
これは生野菜であればなおさらです。
さらに言えば、野菜を使った料理の中では、「わかめときゅうりの酢の物」や「いんげんのゴマ和え」、「煮物」が最も不人気のようで、食べることのできる子どもはごくわずかです。
肉や魚も発達障害の傾向のある子どもにとっては、苦手な食べ物が多い食材です。
特に鶏肉の照り焼きや煮魚など、魚の味以外で、甘辛く、あるいは塩辛く味付けをするものが嫌われがちです。
これは辛味や塩気を強く感じてしまうことが理由だとされます。
あと、コロッケやメンチカツなどのサクサクとした衣を嫌う子どももいます。
舌に感じるザラザラ感や、サクサク感を痛みと感じることがあるようです。