考える力を育もう
親の接し方が考える力を左右する
子どもは、おうちの方とのやりとりから、日々、多くのことを学んでいます。
言い換えると、お父さん、お母さんの接しかたが、お子さんの知的能力や社会性の発達に大きな影響を与えているのです。
今回は、そのなかでも、意識しておくといい、子どもの“考える力”を育む接しかたについてご紹介しましょう。
おうちの方は応援団に徹して
お子さんが何かに挑戦したり、手こずったりしているのを目にすると、つい先走って「~しなさい」などと指図してしまうのではないでしょうか。
もちろん、大人がやりかたや、考えかたを示す方が失敗は少ないし、言うことに従って失敗しない子ほど、“いい子”に見えると思います。
でも、それこそ、子どもの思考力の開花を妨げてしまうので注意が必要です。
指図を受けることが多い子どもは、やがて親の言う通りに行動することが当たり前になり、知恵を絞って考えたり、やりかたを工夫したりする意欲や習慣が育たなくなってしまうのです。
同様に、子どもがもたもたするたびに「早くしなさい」などと叱ってしまうのも要注意。
創意工夫をせず、叱られないように行動したり、周りの大人の指示がないと行動できなかったりする子どもにしてしまいます。
考える時間が様々な力を伸ばす
では、どうしたら子どもの考える力を伸ばすことができるのでしょうか。
まずは、すぐに指図をしたり、答えを出したり、叱ったりせず、時間をかけて考えさせることです。
また、何かに挑戦したり、選んだりする場面であれば、「○○ちゃんはどうしたいの?」と問いかけるのもいいでしょう。
それらを続けることで、子どもたちは、自分で考え、工夫して行動する習慣がついていくはずです。
もちろん、幼い頭で考えることですから、失敗することも多いかもしれませんが、失敗から学ぶこともいっぱいあります。
例えば、失敗を怖れずに行動する積極性、工夫してアイデアを生み出す想像力や創造力、社会を生き抜く力なども身についていくでしょう。
つまり、大切なのは、子どもの回答を“待つ”ということ。
そこから様々な力が育まれ、やがて勉強などの場面でも生かされていくはずです。
今回のポイント
・考えることで思考力が伸びる
・子どもが考えるのをじっくり待とう
・「どうしたい?」と問いかける習慣を