イヤイヤ期の乗り切り方


イヤイヤ期の乗り切り方

「いや!」の大行進がやってくる

危ない子ども自分で服を着たいと泣きわめく、園バスに乗りたくないと駄々をこねる。お菓子を買ってくれとスーパーマーケットの床を転げまわる・・・。

天使のようだった我が子が突然、やることなすこと「いや!」「○○ちゃんがやる!」などの大行進になったとしたら、それは第一反抗期のはじまりかもしれません。

イヤイヤは自立の始まり

「魔の2歳児」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、それがまさにこの第一反抗期のことです。

自立への準備段階ともいえる時期で、子どもは自分でできることが増えてきた1歳半ころから自立心が芽生え始め、「自分でいろいろやってみたい」と意欲を見せるようになります。

ところがその行動の多くは、大人には意味不明のため、わがまま放題に映ることも。

また、「いや!」が始まると周りの目が気になったり、予定が狂ってしまったりと不都合なことも多いので、つい叱ってやめさせがちですが、子どもにとっては、やりたいことを止められているわけですから、それがますます「いや」に拍車をかけてしまったりもするのです。

期間限定と心得て気長に付き合おう

つまり、この時期の反抗は意思と表現力の現れなので、抑え込んでしまうと意欲が育たず、親の顔色ばかりをうかがう子になってしまいかねません。

逆に親が子どもの言いなりになってばかりだと、「駄々をこねればいう事を聞いてもらえる」という意識につながりますので、それも注意が必要です。

大切なのは、危険や迷惑を伴う事は理由を話して、きちんと止めさせるということ、その時には毅然とした態度で接してください。

そして、子どものやりたいことに挑戦させ、時間の許す限り気が済むまで待ってあげるということです。

すると、子どもは自分の考えを表現する力をぐんぐんと伸ばしていくはずです。

とはいえ、反抗期に付き合うのが大変なのもよくわかります。

でもどんなイヤイヤも、3、4歳頃から自然とおさまっていくものです。

つまり、期間限定のこと。

成長の証だと心得て、お子さんのこだわりに気長に付き合ってあげてください。

 

今回のポイント

・2歳前後のイヤイヤは自主性と表現力の現れ。

・やりたいように挑戦させて意思と表現力を育もう。

・危険や迷惑なことはきちんと伝える。