イオンレイクタウンにて徳田先生との子育て座談会が実施されました!


子育てについての座談会が開催されました!

食べものの好き嫌い、性格、あいさつ、片づけ…。

キッズハグ読者の3人のママが、子育ての悩みの解決法を、乳幼児期の子どもの心理などを研究している徳田克己先生に聞きました。

親が変われば子も変わる

怒るママAさん:5歳の息子がいるのですが、言うことを聞かないとイライラしてつい怒ってしまうことが多く、反省の毎日です。怒らずに済むコツはありますか?

徳田先生(以下徳田):もちろん、ありますよ。『まあいいか20回運動』というのがあってね、怒鳴りそうになったら、ぐっとがまんした回数を数えていくんです。忘れないように、回数をメモするのがポイントですよ。

Bさん:ただぐっとこらえて、がまんした回数を数えていけばいいんですか?

徳田:我慢できそうにない時は、家を一歩だけ出てみてください。

人間は外に出ると社会を意識しますから、「あんなことで怒鳴ったらかわいそうだな」なんて、怒りがトーンダウンするはずですよ。

Aさん:やってみます! 怒ってばかりで、息子からも「ママ、へんな顔」なんて言われていたくらいなので(笑)。

徳田:ぜひ試してみてください。そうして20回くらい我慢したころには、お子さんはお母さんの変化に気づきますから。

Bさん:親が変化することで、子どもにもいい影響がありますか?

徳田:6歳くらいまでの子どもにとって、いちばん影響を与えるのはお母さんの育て方です。

お母さんが子どもの一挙手一投足に口出しするようだと、子どもはビクビクして神経質に考えるようになってしまうし、逆に大らかに接していれば大らかになるし…。

Bさん:極端にいうと、親が子どもの性格を左右するのでしょうか。

徳田:はい。お母さん、お父さんの育て方で、性格ができていきますから。

人間はお母さんとお父さんから半分ずつ性質を受け継ぎますが、これは「気質」といって、梅干しの種みたいなものなんです。

その外側に経験によって「性格」が肉づけられていきます。

大事なのは、この性格の部分です。なぜなら性格の部分は、環境によって大きく変わるんですよ。

Aさん:「性格は3歳までに決まる」なんて聞きますが…。

徳田:そんなことありませんよ。

Aさん:よかった。もう遅いかなあと心配していました。

反抗は手のひらの上で転がすように

反抗期Aさん:でも、反抗した時は、どうしたらいいんですか?

徳田:反抗は、自分の意思を外に表す訓練なんです。

反抗することで、何が良くて、何が良くないのかを学んでいるところなので、むしろ反抗させたほうがいいんですよ。

「そんなことしちゃダメでしょ」と言っても、「ダメ」の基準を学んでいるところですから、わかるわけがないんです。

Aさん:「そんなことしちゃダメ」って抑えつけていました!

徳田:さらにいうと、反抗したことでたたかれたりすると、「たたかれるよりは我慢したほうがいいな」と黙るようになりますよね。

するとその反抗のエネルギーを放出しないまま成長して、思春期になってわっと出てしまう。そうなるともう手がつけられませんから、今のうちに上手に反抗させてやってください。

Bさん:上手に反抗させる…ですか?

徳田:「はいはい」って聞き流すといいでしょう。

そこでおすすめしたいのが、おうちの方がわかりやすい基準を持つことです。

例えば「店では走らない」「チョコレートを買うのはお出かけの時だけ」なんて線引きして、ダメなものはダメで通す。

すると子どもも「ここでわめいても無駄だな」と学習して、無駄なエネルギーを使わなくなりますよ。

よく「理由を説明しましょう」なんて言われたことがあるでしょうが、あれはうそ。お母さんは説明しているつもりでも、子どもは叱られていると感じているんです。“わかりやすいお母さん”が育児を成功させるポイントです!

一同:そうなんですね!

徳田:さらにおうちの基準、つまりルールを守れたら、カレンダーにでもシールを貼っていってください。

それで5つ貯まったらチョコレートを買うことにしたり、増えるたびにお父さんにほめられたりすると、子どもはうれしくてシールを貼ることを頑張るようになる。と同時に、自分の行動をコントロールすることを学習していくんです。

ぐずるたびにお菓子を買い与えるようなことをしていると、子どもはぐずることを頑張るようになりますよ。

 

いかがでしたでしょうか?

座談会はまだまだ続きます!続きの様子は次週公開になりますので、来週もぜひキッズハグをご覧ください!