危ないことをする時の対処法

高いところにのぼろうとする時の対処法

子ども 高いところに登る 

発達障害のある子どもは、どのようなことが危険なのかを理解していない場合があります。高いところにのぼる子は、落ちたら痛い、けがをする、危険であるということを想像できないのです。

このような場合は、のぼってはいけない場所には、「×」「のぼりません」と書いたカードをはっておき、「してはいけない」とわかるようにしてください。

子どもが高いところにのぼりそうになったら、そのカードを指し示して、「のぼりません」と声をかけます。この繰り返しをすることで、やってはいけないことを子どもは覚えていきます。

応用がきかないお子さんへの対処法

 発達障害のある子どもは、応用がきかない傾向があります。あるところは「のぼってはいけない」とわかっても、別の高いところは「のぼっていい」と思うことがあるのです。その都度、「ここものぼりません」「あそこものぼってはダメです」と伝えてください。

高いところにいる感覚を好むお子さんへの対処法

 発達障害のある子どもは、高いところにいる感覚を好む子どもがいます。高いところにいることによって感じる刺激が心地よいのです。これは、一種の自己刺激行動といえます。

このような場合は、まず高いところにのぼれないようにします。足場になるようなものは取り除きます。そして、ほかに心地よい遊びがあることを教えてください。いくら「高いところは危ない」と教えても、ほかに楽しいことがあることを知らなければ、子どもは刺激を求めて高いところにのぼろうとします。

 くすぐり遊びや、身体を動かす遊びなど、その子どもが「楽しい」と思える遊びに導いてください。

お試し行動として高いところにのぼるお子さんへの対処法

お試し行動の1つとして、高いところにのぼる子どもがいます。

これは、大人の気を引こうとしているのです。そのような子どもに対しては、できるだけ冷静にふるまいます。「何をやってるの!」「早く降りてきなさい」などと叫んだり、おろおろしたりすると、子どもはその反応を楽しんでしまいます。

その反応が楽しいと感じれば、子どもはまた高いところにのぼろうとします。大げさに対応しないことが大切なのです。

このような場合には、手を広げて受け止める体勢をとり、「降りてきていいよ」と静かに声をかけてください。

日常生活の中で、子どもが「親はみてくれている」「親にほめられている」と感じていないために、わざと高いところにのぼる場合があります。普段から、その子のできたことはほめて、認めるようにしてください。

⇒次を読む 手先が不器用な時の対処法