水遊びを止めない時の対処法
水遊びをやめられない子どもがいます。
これは、水をさわった感触や、水に光が反射してきらきらしているのを見るのが好きなためです。このような行動を「自己刺激行動」といいます。
このような場合は、子どもにとって心地よく、楽しいと感じられるほかの遊びを教えます。高い高いや、くすぐり遊びなど、身体を使った遊びからはじめると、子どもは楽しさを感じやすいです。水遊び以外にも楽しい感覚をもつ遊びを知ると、子どもは水遊びをやめるようになります。
発達障害のある子どもは、今やっている行動を切り上げることが苦手な場合があります。いつになったら水遊びをやめなくてはならないのかがわからないのです。
このような場合は、「もう、おしまい」と親が蛇口をひねって水を止めると、自分の気持ちがコントロールできなくなって、泣き叫んでしまいます。「子どもがぐずるので、水遊びをやめさせられない」という親がいます。
これはよくない対応です。子どもは「泣いたり、ぐずれば好きなことをやらせてもらえる」と学習してしまうからです。
お子さんに水遊びを止めさせる具体的な対処法
いつになったら水遊びは「終わり」なのか、子どもがわかるようにします。遊び始める前に、ルールをつくり、「いつになったらやめるのか」を決めておきます。
「砂時計の砂が全部下に落ちたら、水遊びは終わりだよ」
「●●ちゃんはタイマーがなったら、水遊びをやめます」
このように砂時計やタイマーなどを使うのも効果的です。予告をしておけば、子どもは心の準備ができて、行動を切り上げやすくなるのです。「この時間になったら終わり」というルールをつくったら、子どもが泣いたり、ぐずったりしても「終わりにする」ことを徹底します。