着替えが進まない時の対処法

 発達障害の子どもの中には、物事を最後までできず、途中で集中力が途切れてしまう子がとても多くいます。

気が散らないようにすることが大事!                      

115353部屋の中には、彼らの気をひくものがたくさんあります。それらは、テレビやスマホの着信音、窓から見える光景や、テーブルに置いてある食べもの、部屋に置いてあるおもちゃなどです。こういった刺激があればあるほど、子どもは気をとられて、集中して何かを行うことができません。

できるかぎり、気が散る原因となる刺激を最小限に抑えてください。まずは、部屋のすみで支度をさせるようにします。こうすると、まわりの様子が見えません。音の出るものは消しておき、おもちゃなどには覆いをかけます。

次に何をするかわからないお子さんへの対処法

115349 身じたくの途中で「次は何をするんだろう?」とわからなくなる子どもがいます。

「毎日やっているのになぜわからないの」と叱っても、子どもにストレスを与えるだけです。

このような子どもには、身じたくの手順、一つひとつを絵カードにして貼っておきます。

タンスの脇など、したくをする場所の壁にそれを貼っておくと、子どもは「次はこうするんだ」とわかります。その周辺には、刺激となるようなものを置いたりしないことも大事です。

「タンスの前にきたら着がえをする」というルールをつくって、絵カードで示してあげると、子どもは「ここにきたら着がえをする」「次は何をする」とわかりやすくなります。

手先が器用でないお子さんへの対処法

122045 発達障害のある子どもは手先が器用でないことがあります。

着がえはファスナーを上げたり、ボタンをかけたり、手先を使うことが多いものです。これらのことがスムーズにできないと、子どもは着がえを苦手と思うようになり、嫌になってしまうのです。

着がえの途中に「なんでできないの!」と叱られたら、なおさら嫌になります。

まずは、あと少しで着がえが完了というところまでやってあげて、最後を子どもにやらせてください。

それができたらほめてあげます。この繰り返しをしつつ、子どもがやることを増やしていきます。できたらほめる繰り返すことが、障害をもつ子を伸ばす方法です。

自分から行動できないお子さんへの対処法

132373「声をかければやるけれども、自分からは身じたくしようとしない」という子どもがいます。

この場合は、まず「お着がえしようね」と声をかけて、子どもが行動するのを待ちます。じれったく思うかもしれませんが、一度じっくり時間ととってください。

待ってみても、子どもが行動しないときは「今は何をする時間だった?」とたずねます。自分からできたときは「お着がえできたね、えらかったね」とほめてください。

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