気になるお子さんの「二次障害」

二次障害を防ぐために保護者ができること

子どもの二次障害を乗り切る

子どもが二次障害を起こさないために

自己肯定感の大切さ

029049発達障害のある子どもや、その傾向がある子どもは、環境の変化に不安を感じたり、2つのことを同時にできなかったりという特徴があります。

日常生活の中で、そのような子どもたちは「僕はできない」「私はわからない」という「困り感」を抱えてしまいがちなのです。

そして親から「どうして何度も言っているのにわからないの!」と叱られ続けてしまうと、「どうせ、私はできない」と感じてしまうようになります。

これが、二次障害です。二次障害は親をはじめ、周囲の大人がつくる障害です。

例:小学校3年生 A君

101935じっと何かひとつのことをするのが苦手なA君は、机に向かうということができませんでした。

母親は常にそのことを叱り続け、学校でも先生からそのことを指摘されてきました。

次第にA君は机に向かうことを嫌がるようになり、「どうせできないから」と、運動やそのほかの活動においても消極的になっていきました。「すべてにおいて自信が持てない」と今は感じています。

子どもが困っているときには、叱らないでください。子どもの特性に合わせて、一緒に“作戦”を立てていくと、子どもは「どうせ…」と考えなくなります。

たとえば、覚えることが苦手な子どもには、覚えておくべきことを絵に描いて、貼っておく作戦が効果的です。

わからなくなれば、それを見に行けばよいことを子どもに伝えてください。そうすることで子どもの「困り感」がなくなります。

「自分はできない」のではなく、「自分は~すればできる」と自信が持てるのです。「あなたはこうすればできるのよ」と教え、「自分はやればできるんだ」と感じさせることが、二次障害を防ぐ上での重要なポイントなのです。

「自分はできる、と思えること」を自己肯定感といいます。自己肯定感が育っている子どもは、多少の困難があっても工夫して、乗り越えることができるようになります。

発達障害のある子、その傾向がある子は、親からあまりほめられる機会がありません。「一緒に作戦を立て、できたらほめる」という育て方を徹底すれば、二次障害を起こさず、子どもの能力を最大限に引き延ばせます。

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