子どもが手をあげる

嫌なことをされると手を上げる時の対処法

子ども 手を上げる

手をあげてしまう原因の1つは、「自分の気持ちをことばで表現できない」ということがあります。

例:「おもちゃを貸してほしい」とお子さんに教える方法

048904例えば、自分が使いたいおもちゃを友だちが使っているとき、「貸して」ということばがとっさに出てこないため、手をあげてしまうのです。

このような場合は、状況に応じて、どのように表現すればよいのかを教えていきます。誰かが使っているものを使いたいときは、「●●ちゃんに、貸してといいます」と教えてください。親が見本を示して、子どもにまねをさせるのが有効です。

保護者がモデルを示すことが大事!

085183嫌なことをされたら「やめて」、仲間に入れてほしいときは「入れて」と、その状況に応じたことばを教えます。何度も保護者がまねをして、モデルを示してください。これを繰り返すことで、子どもは自分の気持ちをことばで表現できるようになり、まわりの子どもとうまくコミュニケーションがとれるようになります。

ことばで伝えることがむずかしい子どもは、幼稚園や保育園の先生と相談して、貸してほしいときのサイン、やめてほしいときのサインを決めておきます。

衝動的に手を出してしまうお子さんへの対処法

085198何か嫌なことを思い出して、思わず近くにいた人をたたいてしまったり、以前に嫌なことをされたのを思い出して、その相手に衝動的に手をあげてしまう子どもがいます。興奮して、頭で考える前に衝動的に手が出てしまうのです。

このような子どもには、衝動的に誰かに暴力をふるいたくなったら、お母さんに言うようにする、ぬいぐるみを抱きしめるなど、どのように対処したら手をあげずにすむのかを教えます。手を出さないで怒りを対処できたら、たくさんほめてください。叱っているだけでは、このような状態は改善しません。手をあげる行為を少なくしていくには、いかに上手にほめるかがポイントなのです。

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