じっとしていられない時の対処法

気が散らない環境作りが大事!

子ども じっとしていられない

いすに座っていなくてはならない場面でも、気になるものがあればそちらに行ってしまう子どもがいます。

このような場合は、子どもの気をそらすものを、子どもに見えないようにします。音の鳴るものは鳴らさないようにします。子どもの注意を引くものがない環境をつくることが大事です。

具体的には、お絵かきをしているときは、絵以外のものが子どもの視界に入らないようにするのです。たとえばついたてを立てて、まわりのものが見えないようにします。壁に向かわせるのも有効です。その場合には、壁に何かを貼ったり、かけたりしないようにしてください。

エネルギーがあふれるお子さんへの対処法

「動きたい」「話したい」というエネルギーがあふれる子どもは、座っていなくてはならない場面でも、自分の気持ちをおさえられず、じっとしていられないことがあります。

その場合は、動いたり話そうとしたときに「静かに」と描いた絵カードを示します。同時に「静かにします」と声をかけてください。子どもが絵カードを見て静かにできたら、たくさんほめてください。

じっとしていられない子どもは、幼稚園や保育園などの集団の場で、注意を受けることがどうしても多くなります。

注意を受ける状態が続いていくと、子どもは「自分は何をやっても叱られる」「自分はダメなんだ」と思ってしまいます。何かに新しく挑戦しようとしても、「どうせ自分にはできない」と思い、無気力にすらなりかねません。

それを避けるためには、ほめる機会をたくさんつくることです。子どもが「できた!」と感じられるようにしてください。

終わりのタイミングがわからないお子さんへの対処法

065972 「いつまでがまんをすればよいのか」がわからないので、じっとしていられない子どもがいます。

「●●ちゃんは、時計の長い針が5のところになるまで、座っています」などと紙に書いたり、時計のイラストを示したりして、終わりのタイミングをわからせてください。いつまでこの状態が続くのかについて、子どもが見通しをもてるようにすることが大切です。

時計が読めないお子さんへの対処法

時計が読めない子どもは、シールなどを活用します。「長い針がこのシールのところにくるまで、座っているんだよ」のように語りかけ、シールを目印にしてください。

 発達障害のある子どもは、「座っていて」といわれたら、文字どおりじっと動かず、座っていなくてはならないと思ってしまいます。「動きたい」という気持ちをがまんして座り続けるということは、緊張が続くということです。このような状態は子どもには負担が大きすぎるのです。

「座っている間、絵本を読む? お絵かきをする?」などのように選択肢を示して、子どもに選ばせてください。何かをしながら過ごすようにすれば、負担を感じずに待つことができるようになります。

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