約束を守れたらお子さんを必ずほめてあげましょう
「発達障害のお子さん」にやって良いこと悪いことを明確にする
二次障害を防ぐためにも、親は発達障害のある子どもを叱りすぎてはいけません。
しかし「叱ってはいけない」のではないのです。
やってはいけないことをした場合には、注意をし、何をしてはいけないのかについて、明確に子どもに教える必要があります。
まず、やってよいこと、悪いことをはっきりとさせます。口で説明しただけでは、発達障害のある子どもは忘れてしまったり、理解できないことがあります。絵や写真などを使って、視覚的に説明してください。
発達障害のある子どもは、落ち着いているときは善悪の判断ができても、興奮すると、とっさの判断ができない場合があります。このような状況にならないためにも、以下の2つのことを準備してください。
子どもが行動する直前に「やってはいけないこと」を伝える
高いところにのぼるのが好きな子どもには、家の中で遊ぶときに、「テーブルやタンスにのぼってはいけない」と再確認してください。このような、「遊び始める前の約束」を親子でするのは効果的です。
具体的に絵などでその約束を示す
「高いところにのぼってはいけません」と約束した際には、子どもがのぼりそうな家具に「×」のしるしを描いたカードを貼っておいたり、子どもが家具にのぼっているイラストを描き、その上に大きく×を描いて貼っておくなども効果的です。
子どもが、やってはいけないことを少しでも守っていたら、どんどんほめてください。高いところにのぼらず遊んでいたら、ほめるようにしていくと、のぼりたい衝動にかられても、「ほめられたい」という気持ちが強くなります。
そうすることで、少しずつがまんできるようになります。上手にほめることができる親は、この子たちの持つ力を最大限に伸ばしてやれる親なのです。