発達障害の子どもに話をする時の3原則

発達障害の子どもに話をする時の3原則

発達障害の子どもへの指示の方法、話の伝え方の工夫

発達障害のある子どもが、会話する上で苦手なことがいくつかあります。発達障害をもつ多くの子どもは、耳から聞きとった情報を理解することが苦手なのです。

・単語そのものが何を意味するかわかっていない

・ある程度長い話になると、途中で注意力が散漫になって話の内容がわからなくなってしまう

・自分から一方的に話すことはできるが、ほかの人と会話がかみ合わない

 このような子どもと話をする際のポイントが、「はっきり・短く・具体的に」という3点です。

「はっきり」とメリハリをつけた声で

 今、何の指示がなされたのか、何の話をしているのかを子どもにわかるようにします。聞き取りやすいメリハリをつけた話し方をするよう心掛けてください。

「短く」簡潔なことばを使って

子どもに対して、一度に多くのことをしゃべりすぎないことです。

「言葉をたくさん使ってくわしく説明するとわかりやすいだろう」という考えもありますが、ことばを理解するのが困難な子どもに、一度に多くのことばを用いると逆効果です。できるだけ簡潔なことばで、冗長にならないように気を付けて話しましょう。

「具体的に」伝える

いま何をすればよいのか、明確なことばで伝えてください。つい日常で使ってしまいがちな「ちゃんとして」「きちんとしなさい」ということばは、実は具体性に欠けています。「ちゃんとした」状態や「きちんとした」状態のイメージができていない子どもにとっては、そう言われても具体的にどうすればよいのかわかりません。

×Bad「ちゃんと服を着なさい」

○Good!「●●ちゃんは、シャツをズボンに入れます」

 たとえばボタンが外れた状態の服を整えさせたいときは、「●●ちゃんは、一番上のボタンをとめます」などと伝えます。

他者の視点を取り入れることが難しい発達障害の子どもには、本人が主語になるよう指示すると、わかりやすくなります。「●●ちゃん(子どもの呼び名)が~します」のように指示をしてください。すると、その子は「自分が」その行動をするのだと理解しやすくなるのです。

ことばだけでなく、視覚情報も使って伝える

耳で聞いただけではわかりにくくても、目で見ればわかる子どもは多くいます。ことばで話しかけるだけでは伝わりにくい子どもには、実物や絵カードなどを利用すると有効です。

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