親が「子どもの気持ちの通訳者」になる?発達障害の子どもとクラスメートとの関係づくりで親にできること
進学や進級の時期は、子どもにとって新しいクラスメートやお友だちとのお付き合いが始まるときです。新しい出会いは、今後長く続く友情をもたらしてくれる可能性にあふれています。その一方で、初めてコミュニケーションを取る相手に理解してもらうための努力や工夫が必要になる時でもあります。
クラスメートが子どもの行動に「?」と思ったときを、子どもの特性を理解してもらうきっかけに
発達障害の子どもと初めて出会うクラスメートは、障害のある子どもがなぜ特有の行動を取るのか、どんな思いを持っているかがわかりません。どのようにコミュニケーションを取ればよいのかわからず、戸惑ったり、不思議に思ったりする子もいるでしょう。
「どうして●●ちゃんは~ができないの?」と聞いたり、「●●ちゃんに~された、どうして?」というように、素直に疑問を口にするクラスメートもいるかもしれません。
子どものクラスメートからこのように疑問を投げかけられることは、発達障害の子どもの特性を理解し、お友だちとして理解し合うための良いきっかけになります。
親が子どもクラスメートの間で「気持ちの通訳者」になる
子どもの発達障害による特性について尋ねられたり、こちらから伝えようとするとき、親や保護者はどのように手助けをしたらいいのでしょうか?
先に述べたように、クラスメートからの質問は、障害のある子どもの特性を知らせ、理解してもらうためのよいきっかけとなります。「どうしてだろうね?」とはぐらかしたり、ただただ謝るだけで終わらせるようにはしないでください。
自分の気持ちや行動をうまく表現できない子どもの親は、子どもの気持ちの通訳者になることが大切です。
子どもにとって苦手なことがあれば、その内容を伝えてください。そして「できないのは仕方ないから受け入れて」とただ受容を求めるのではなく、「今はそれができるように練習中だから、応援してほしい」と伝えるようにします。
「●●ちゃんにたたかれた!」など、子どもの不適切な行為について報告を受けた場合は、「いけないことをした」とまず認めて謝罪します。
その上で、「あなたと遊びたいという気持ちをうまく伝えられず、たたいてしまうこともあるみたい。たたかずに、気持ちを伝えられるように、練習するね」と、子どもの気持ちを代弁してください。
子どもの状態や気持ちをクラスメートに伝えることで、彼らはその行動に納得し、見守ったり、応援してくれたりするようになります。
子どもとクラスメートやお友だちの様子を見守りながら、必要なタイミングで「気持ちの通訳」をしてください。