療育機関に通うことを祖父母にどう伝えるべきか

療育機関に通うことを祖父母にどう伝えるべきか

祖父母の立場からすると、自分たちの子育て経験があるので、孫へのしつけや教育に口を出したくなるものです。孫に問題があると聞けば、「甘やかしているのではないか」など、しつけの仕方に問題があると思い込みがちです。子育ての方法に助言してくることもあるでしょう。発達障害が原因であると伝えても、どのような障害なのかをよく知らないことが多いので、なかなかそのことを受け入れられません。

孫に発達障害があること、そのために療育機関へ通うことを、祖父母にどのように伝えればよいのでしょうか?

祖父母に孫の発達障害を理解してもらうには

祖父母に孫の発達障害を理解してもらうには、 子どもの特徴を具体的に伝えることが大切です。「じっとしていられない」「一方的に話をする」など、特徴とその対策を箇条書きに書いてまとめて伝えます。

例)先の見通しを立てるのが苦手で、予定していたことから外れるとパニックを起こす子どもの場合の伝え方

「これから何をするのか想像をするのが苦手なので、急に予定を変更すると、大声で騒いだり、泣いたりします」(特徴)

→できるだけ予定を変更しない(対策)

例)危険を考えずに高いところにのぼってしまう子どもの場合の伝え方

「高いところが好きなので、すぐに高いところにのぼります」(特徴)

→ベランダなどは出られないようにカギをかける(対策)

このように、祖父母に気をつけてほしいことを具体的に伝えます。

それでも理解が得られないときは、無理に理解を求めないことも大切

子どもに発達障害があること、その対策が必要なことは、何度伝えてもわかってもらえない場合があります。そのようなときは、「いつかわかってもらえるときが来る」と考えて、無理に理解を求めないことも大切です。

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