実践!正義感を育てよう!
4歳の娘は正義感が強く、お友だちや園の年上のこどもまで「それは、いけないんだよ」と注意します。「見ないふりをしろ」とも言えず…。
お母さんの対処の仕方が大切です!
正義感が強く、それをきちんと主張できるのは素晴らしい
長所です。ママが人間関係のトラブルを心配するのはもっともですが、「見ないふりをしなさい」とは絶対に言わない方がいいですね。
発達の過程におけるステップ1 は、「正義感を持つこと」です。ステップ2は、「相手の立場に立って考えることができること」。娘さんは今ステップ1 から2 へと進むところなのです。
正義感を伸ばすための保護者の対処法?
具体的な対処法としては、たとえば、娘さんが友だちのAちゃんと遊んでいて、Aちゃんがはだしで外に飛び出したとします。娘さんが「Aちゃん、いけないんだよね」とママに言いつけたら、ママは「そうね。はだしはいけないね」と娘さんの正義感を認め、さらに「なんでAちゃんは、はだしで出たと思う?」と問いかけてみましょう。ここでAちゃんの気持ちを考えさせるのです。「チョウがいたから捕まえに行ったの」と答えたら、「そう。あなたならどうする?」と聞いてみましょう。すると「私も捕まえたいな…」と言うかもしれません。
このやりとりで、娘さんはAちゃんの気持ちを理解し、共感します。こういった場面を繰り返すことで、相手の視点に立って物事を考え、相手がルールを守っていなくても許せるようになるなど、ときには白黒のつかないあいまいな雰囲気のある場所で生きていくスキルが身に付くのです。ですから、ママは正義感を抑えるのではなく、次のステップに進むのだと考えた対処を心掛けてくださいね。