幼稚園に通い始めて2か月。最近子どもが行くのを渋ってきた…
この春から子どもが幼稚園に通い始めました。
若い先生が担任です。子どもはバスに乗るときにいつも泣いています。
この先どうなるのか心配でなりません。親としてどう考えればいいでしょうか?
「担任が若い先生なので不安だ」「幼稚園から帰ってくるとすごくワガママになっている」という相談は、春の入園時期を過ぎた頃によくあります。
数カ月前のことを思い出してみてください。愛する我が子のためにと、数ある園のなかから今の園を信頼して選んだのではありませんか。もっと園を、そして先生を信頼してください。担任の先生が若ければ、その先生を、保護者が育てる思いで応援してあげてください。
実は、入園前に親から愛情をたっぷり受けて育った子どもほど、家庭から外の社会への適応には時間がかかります。「いやだ!」と泣いているのは園が嫌なわけではなく、大好きな家族と離れるのが嫌なのです。それは、愛情を十分に受けて育ったことの証拠です。その意味では、園に行くのを嫌がったり、慣れるのに時間がかかったりすることは、決して悪いことではありません。そんなときは、「お母さんとお父さんはいつも僕を応援してくれている」という実感を子どもがしっかりと感じとれるように声をかけ、抱きしめてあげてください。
子どもの調子が悪いときは、思い切って園を休むこともひとつの方法です。
「一度休むと休み癖がついてしまう」という考え方は、子どもを追い詰めてしまうことにもなりかねません。入園後の4月、5月は、子どもが幼稚園に適応しようと必死に心のエネルギーを使っている時期です。ときには気を抜く場面が必要になります。ですから、家ではワガママになったりします。
どうか「子どもは幼稚園に慣れようとしてがんばっているんだ」と考えてください。あまりに子どものことが心配なので、先生にいろいろなことを要求したり、園に意見を言ったりする保護者がいますが、先生たちを委縮させることにもなりますから、この時期にはどっしりと構えて見守ってあげることが大事です。