子育て座談会レポート⑨「好き嫌いの激しい子ども」
Bさん:好き嫌いが激しいことが気になります。食べるときと食べないときにムラがあって、嫌いなものは口から出すこともあります。
徳田:一度口に入れたものは出しちゃいけない、ということを教える必要がありますね。
幼稚園だと、そういうことをしている子どもは先生に注意をされますよね。
ほかの子どもはそういうことをしないっていうことがわかると「そうか、しちゃいけないんだ」っていうことを理解できます。
食べる量が減ったのは、味覚が発達したからこそ?
Aさん:離乳食のときのほうがよく食べてくれていました。今は食べる量が減っている気がします。
徳田:小さいときは味覚や食の感覚があまり発達していないので、割となんでも食べますね。
成長してくるに連れて「このねちゃねちゃしたのが嫌だ」「この固いのは嫌いだ」という気持ちが出てきます。
Aさん:いちごを食べたときに何回か、いきなり嘔吐したことがあります。体質的にいちごが合わないんでしょうか?
徳田:そうかもしれないですね。いちごの味が嫌なのか、食感が嫌だから潰せば食べられるのか、いろいろ試してみてください。
Bさん:時期が来れば食べられるものは増えていきますよね?
徳田:そうです。極端に言えば、食べなくても生きていけるものはありますしね。
食べることを強制するのではなく、食事の楽しさを教えてあげて
徳田:一番駄目なのは、好きなものだけを与えて嫌なものを与えないことです。
二番目に駄目なのは、嫌いなものを無理やり食べさせることです。
「野菜を食べなさい」「これを食べないと許さないわよ」と言ってしまうと、食事の場が楽しくなくなってしまいます。
食事が楽しくないという思いは中学生ぐらいまで引きずることもあります。
一口の半分など少量から挑戦して、食べられたら「すごいね」と大げさに褒めてあげてください。
子どものがんばりを目で見てわかるようにすることも大切です。
例えば大好きなシールをカレンダーに貼ってあげて、がんばったことがパパにもわかるようにしてみてください。
そしてパパが帰ってきたら「シールがはってある。今日もがんばったんだね、すごいね」とパパからもほめてあげてください。
そうすることを繰り返していくと、食べられるようになります。
すぐにははっきりした効果は表れないかもしれませんが、続けることに意味があります。