子育て座談会レポート⑦「習い事は子どもの反応を見て」
子どもが水嫌いなので水泳を習わせたいのですが、無理にやらせても伸びないだろうなあと。
本人がやりたくないものは、やらないほうがいいでしょうか。
「習い事に行きたくない」の原因とは?
徳田:無理にやらせるのはよくないでしょうね。
でもね、お子さんはスイミングの中身なんて知らないわけだから、「行きたくない」といっただけで諦めてしまうのもどうかと思います。
例えば、まずは週末にお父さんと市民プールに行ってみると、「泳ぐって楽しい」と興味を持つこともあるかもしれない。
そういうことをやってもなお「行きたくない」と言ったら、諦めればいいじゃないですか。
Aさん:実は、通い始めたばかりの体操教室のほうが、まさに「行きたくない」という状態で……。
徳田:子どもはね、変化に弱いんです。
今まではよそで厳しく言われることはなかったのに、教室に行ったらいきなり、第三者に「並びなさい」って指示されるようになっちゃったわけでしょ?
Aさん:そのせいか、今は「行きたくない」と言ってどうしようもないんです。
徳田:体操教室が終わった後は、何と言っていますか?
Aさん:「楽しかった」と言っています。
徳田:だったら問題ありません。
帰ってから「もう行きたくない」というなら考えるべきですが、おだてて行けば楽しくやれるというのであれば、そのうち自分から行くようになります。
今は「楽しかった」と帰ってきたときに、「良かったねえ」とオーバーに喜んであげてくださいね。
Aさん:心がけてみます。
周りのお友達や兄弟と比較せずに、その子が「やりたい!」と思える習い事を
Aさん:周りのお友達が習いごとを2つも3つもやっているので、ちょっと焦っていました。
Bさん:周りが何かを始めると、気になりますよね。
ただ本人に選ばせたほうがいいかなと思って、わが家では、4歳の今は夏期講習などでいろいろと体験させているところです。
徳田:それでいいんです。
ただし、周りや兄弟と比較するのだけはダメですよ。
「お兄ちゃんなのに」「お兄ちゃんはできるのに」なんて比較していると兄弟仲が悪くなるし、他のお子さんと比較ばかりしていると、お子さんは自分に自信を持てなくなっちゃいます。
先で変えたっていいんだから、まずはお子さんがやりたいものでいいじゃないですか。