子育て座談会レポート②「反抗は手のひらで転がすように」
子供が反抗するなら、むしろ反抗させた方が良い?!
Aさん:反抗した時は、どうしたらいいんですか?
徳田:反抗は、自分の意思を外に表す訓練なんです。
反抗することで、何が良くて、何が良くないのかを学んでいるところなので、むしろ反抗させたほうがいいんですよ。
「そんなことしちゃダメでしょ」と言っても、「ダメ」の基準を学んでいるところですから、わかるわけがないんです。
Aさん:「そんなことしちゃダメ」って抑えつけていました!
徳田:さらにいうと、反抗したことでたたかれたりすると、「たたかれるよりは我慢したほうがいいな」と黙るようになりますよね。
するとその反抗のエネルギーを放出しないまま成長して、思春期になってわっと出てしまう。
そうなるともう手がつけられませんから、今のうちに上手に反抗させてやってください。
Bさん:上手に反抗させる……ですか?
徳田:「はいはい」って聞き流すといいでしょう。
子育てに大事なことの一つは、わかりやすい基準を示すこと
徳田:そこでおすすめしたいのが、おうちの方がわかりやすい基準を持つことです。
例えば「店では走らない」「チョコレートを買うのはお出かけの時だけ」なんて線引きして、ダメなものはダメで通す。
すると子どもも「ここでわめいても無駄だな」と学習して、無駄なエネルギーを使わなくなりますよ。
よく「理由を説明しましょう」なんて言われたことがあるでしょうが、あれはうそ。
お母さんは説明しているつもりでも、子どもは叱られていると感じているんです。
“わかりやすいお母さん”が育児を成功させるポイントです!
一同:そうなんですね!
徳田:さらにおうちの基準、つまりルールを守れたら、カレンダーにでもシールを貼っていってください。
それで5つ貯まったらチョコレートを買うことにしたり、増えるたびにお父さんにほめられたりすると、子どもはうれしくてシールを貼ることを頑張るようになる。
と同時に、自分の行動をコントロールすることを学習していくんです。
ぐずるたびにお菓子を買い与えるようなことをしていると、子どもはぐずることを頑張るようになりますよ。