偏食コラム第43回


偏食への具体的な対応策

▽初めての食べ物は不安、手を出せない

発達障害(ADHD、アスペルガー障害等)の傾向のある子どもにとって初めてみる食べ物は、不安や不思議がいっぱい。

どんな食感や味がするのか、香りは?美味しいの?美味しくないの?といった様々な心の葛藤があります。

そんな葛藤がじゃまをして、なかなか食べることができないことがあるようです。

また感覚が敏感だと初めて食べた時、「予想していた味と違った」、「思ったより苦かった、嫌な味だった」というイメージが強く残り、後々、その食べ物に対して消極的になることもあります。

そんな時はほんの少しずつ食べさせるようにしたり、香りだけを嗅がせてみたり、調理方法を変えてみるなどの工夫が必要です。

少しずつお子さんの不安を取り除いてあげてください。

偏食の対応の最大のポイントは、無理をせず、少しずつ慣れさせていき、その都度「よくにおいをかげたね」「一口でもなめられたのは偉いよ」というようにほめていくことなのです。

 

 ○事例1、何この食べ物?わからない、食べられないよ!

Aちゃんは自分が初めてみる食べ物、食べたことのない食べ物を食べようとしません。

自分が知っている食べ物、いつも食べているものしか食べないため、なかなか食べられる食べ物の種類が増えません…。

 

対応策1、似ている食べ物を教えてあげましょう

Aちゃんが食べたことのない食べ物が食べられないのは、その食べ物の食感や味がわからないことへの不安や怖さがあるためです。

そんな時は、すでに食べたことのあるほかの食べ物や好きな食べ物に似たものがないかを探し、「Aちゃんの好きな○○と似た味がするんだよ」などのように教えてあげてください。

全く知らないまま口にするよりは、そのようにして少しでもイメージを作れるようにしてあげれば不安は少なくなります。