お友だちに手を出してしまうのを直すには?


お友だちに手を出してしまうのを直すには?

原因によって対処法もそれぞれ

065939「うちの子、お友だちにすぐ手を出してしまって困っています」という相談を受けることが少なくありません。

この場合、考えられる原因は大まかに3つに分かれます。

それによって対処法も変わってきますので、今回は3つの原因とそれぞれの対処法をご紹介しましょう。

お友だちに手をだすのをやめさせるには?

まず多いのが、気持ちをまだ上手に言葉にできない2歳くらいのお子さんのケースです。

例えば、お友だちが使っているおもちゃを貸してほしい時、逆に使っているおもちゃをとられそうになった時などに、「貸して」、「やめて」といった言葉が出ないために、とっさに手が出てしまうというわけです。

つまりこの場合のいちばんの解決策は、おうちの方が言葉を教えること、貸してもらいたいときは「貸して」、嫌な時は「やめて」など、状況に応じてどう表現したらいいかを、示してあげてください。

一方、言葉が十分に発達しているお子さんであれば、思い通りにならないときに、つい手が出てしまっている可能性が考えられます。

この場合は、お子さんに衝動性があり、がまんできていないことが原因です。

手が出てしまった後で叱ってもあまり効果はありません。

手を出さないで遊んでいる時に、「仲良く遊んでいてエライね」とほめることでがまんする力がついてきます。

そして3番目ですが、なかには身近な親や兄弟が人に手を出すのを日常的に見ていて、真似ているケースがあります。

つまり「物事は力で解決するものだ」と学習してしまっているわけです。

もしもお心当たりがあるようでしたら、まずはご家族が手本を示すことから。

そして、やはり乱暴はいけないということを言葉にして、正しいルールを伝えていってあげてください。

“できたらほめる”が次につなげる第一歩

いずれの場合も大事なのは、お子さんが約束を守れたら、大いにほめることです。

おうちの方は、お友だちに手を出してしまう方が気になって、つい叱る方に一生懸命になってしまうかもしれませんが、叱られてばかりでは、大人だって気持ちが滅入ってしまいますよね。

だからどんなに小さな進歩でも、「今日は上手に「貸して」が言えたね」「ペンペンしなくてえらかったね」などと、ほめてあげてください。

するとお子さんはまたほめられたくて、次もまた頑張り、やがて手を出さなくなります。

 

今回のポイント

・言葉が未発達の子には口で解決する方法を教える。

・衝動性が強い子、乱暴が日常の子には、ルールを伝え、守れたら大いにほめる。